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『私を離さないで』
題名からして観る気がなくなる映画でしたが観てきました。

原作が日本生まれのイギリス育ち、イギリスでも成功している作家カズオ・イシグロの映画だったからなのですが…

評価は☆☆☆

この映画は公開されてかなり経っていますが山口では今やっています。
どうみても人が入りそうにない映画ですがこういう映画を田舎でやるのも映画館の良心といえるものでしょうか?

最近、映画の展開にアップダウンがない映画が増えています。
最初にそれを感じたのがデビット・リンチ監督の『ストレイト・ストーリー』でした。
しかし、あの映画はそこはなとなく残る余韻が良かった。

同じような映画でうまくやっているなと感じたのはジャック・ニコルソン主演の『ミスター・シュミット』でした。
ただこの映画はラストのジャック・ニコルソンの演技が素晴らしかったので成功したと思います。
それまでの時間がそのラストシーンのためだけにあったような作りでした。

そのような映画と比べると意図はわかるのですが少し弱い気がします。
平坦な展開をすることはギャンブルですから高い評価をすることはできません。

この映画は臓器移植をテーマに、そのために育てられたクローンの話です。
子供の頃から刺激から遠ざけ、いわゆる世間知らずのいい子ちゃんに育てられた主人公たちの話です。
シュチュエーション的には『アイランド』と一緒ですね。

ただ、『アイランド』は臓器提供させれると知らずに育ち、命がけで戦うSFアクションですが、この映画の主人公達はよく言い含められ、臓器提供を運命として受け入れています。
そして、粛々と運命の日を待っている。

静かな音楽とスコットランドの美しい景色が映画の完成度も高めています。

しかし、この作家は臓器提供のためにクローンを育てることをうんぬん言っているわけではないのです。
逆に、彼らと自分たち普通の人間の人生になんの違いがあるのだろうかと語りかけてきます。
人はいつか死ぬのだから定められた命といつ死ぬかわからない命に違いはない。
だから、自分の生を輝かそうと語っているのだと思います。
そのことを理解しやすくするためにこのようなシュチュエーションを選んでいるだけなのです。

その作為がこのような淡々とした展開で成功した他の映画と違ったところではないでしょうか?

3人の俳優も抑制の効いたいい演技をしています。
音楽もいい。
原作もいい。
映像もいい。

しかし、なにかが足りなかった…

そんな映画でした。
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[2011/09/05 19:05] | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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